「健康診断で異常なし」でも重大な病気が潜んでいることがある理由とは
毎年の健康診断の結果がオールAのあなた、それで安心してはいませんか?
例えば疲れやすかったり、息切れがしていたり、本当は気になっていること、ありませんか?
また、お酒三昧の毎日なのに、本当に異常ないの?と思っていたり。
そこで、この記事では血液検査データから、本当の心と身体の状態を読み取り、本来の健康を手にするために必要な方法について、お伝えいたします。
今回は、多くの方で気になっている項目の1つ、γ-GTPについてお伝えしたいと思います。
この記事をお読みになれば、明日を休肝日にしたくなるかもしれません。
γ-GTP
お酒の飲み過ぎで上がる項目としては、有名ですね!
ただし、下がる理由はご存知ですか?
また、通常の検査での基準値は、
男性 79U/L
女性 48U/L
以下とされています。
低値は異常とは見なされません。
さて、本当に低値での危険性はないのでしょうか?
γ-GTPが下がる理由
γ-GTPとは、γ-グルタミルトランスペプチダーゼという酵素の略語です。
グルタチオンの中のグルタミル基がγの位置で分解され切り離されるために、このように命名されました。
解毒をしてくれるグルタチオンを分解して新たに生成するための酵素であり、通常は肝臓や胆道系の障害をみるために必要とされている項目なのですが、
実は、解毒力が少ない場合においては、γ-GTPは低値になるのですね。
また、たんぱく質によって作られていますので、消化吸収力が低下しているなど栄養状態が良くない場合にも数値は下がってきます。
お酒をたくさんのんでいるのに、数値が低い、あるいはあまり高くない場合には、栄養状態の悪さや肝臓の機能低下などがあるのかもしれません。
肝硬変などで、肝臓の機能がほとんど果たせなくなってしまっているような時も、この数値は下がってきます。
黄疸が出ているような時は、大分進行している時ですので、より早く把握できるようになることが大切です。
そのように、本来高いはずのγ-GTPの値が低いということは、本来の肝臓の状態(炎症)を隠してしまっている可能性がありますので、注意が必要です。
お酒を普段飲んでいるような方では、ほぼ間違いなくあると言われる脂肪肝であったり、それが進行した肝炎、肝硬変、そして肝臓がんによる危険性まで隠してしまっていることにもつながります。
エコー検査なども有効ですが、血液検査では、その他のさまざまな状態が把握できるようになります。
栄養療法に基づく血液検査でわかること
- 胃腸の状態
- 炎症の有無
- 溶血の有無
- たんぱく質の摂取、吸収、代謝の目安
- ビタミンB群の生成、代謝の目安
- 脂質の消化、吸収、代謝の目安
- 貧血の状態
- ミネラルの状態
- 血糖調節障害
- 自律神経系
- 尿中への代謝の状態
- 酸化ストレスや抗酸化力
- ミトコンドリアの活性
- メチレーションの状態
など、通常では把握できない多くの情報が得られます。
このように、栄養療法に基づいた血液検査データ解析からは、細胞の機能の状態から全身の状態を反映していることで推測することができ、心と身体の状態のおおまかな把握、病気の予防や悪化防止にも役立てられたりしています。
例えば、毎年の血液検査の結果がオールAだったという方が、急に糖尿病だと診断されることもあったりしますが、
見方のポイントを押さえて頂けることで、お体の実際の状態や栄養素の過不足が把握できるようになってきます。
今後の予防や現在の症状の緩和にぜひ、お役立て頂けましたらと思います。
何事も早めに取り組み予防しておくことで、その後に費やす時間や色々な負担がへってきますので、栄養療法に基づいた血液検査の見方についてのセミナーを行います。
7/15(月・祝日)
千葉の講習室にて
12:45 ~ 14:45
栄養療法に基づいた血液検査の見方
15:45 ~ 17:45
実際の血液検査のデータによる皆さんでの共有、ご質問などにもお答えします
参加費は、それぞれ5000円です。
7/13までのお申し込みで、それぞれ4000円にさせて頂きます。
詳しい内容は、こちらをご覧になってください。
https://smart.reservestock.jp/event_form/359010
それでは、本日も、さいごまでおよみくださり、ありがとうございました。
梅雨明けにはもう少しかかりそうですが、この時期のキレイなお花を楽しんだりして快適に過ごしましょう💠